ヤノクチナガオオアブラムシ
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アカメガシワの木の表面にアリが枯草のカケラなどのくずを運んでおおっていました(上段)。この中に巣があるんだろうかと思い,一部を崩してみると,中に口の長い平べったい虫が隠れていました。 家で調べて,ヤノクチナガオオアブラムシが最も近いと思われましたが,この種はエノキ,ケヤキに寄生するということです。ただ,この植物以外は特徴が合致するので,今回はヤノクチナガオオアブラムシとしておきます。 翅のない胎生雌虫の体長は約5mmで,口吻は体長の約1.5倍あります。 この口吻で植物の汁を吸うのでしょう。そしてアリたちは,この虫から甘い汁をいただくのでしょう。 この木の表面のくずの中にアリの巣はありませんでした。ということは,アリはヤノクチナガオオアブラムシをおおって隠すためにクズを木に貼り付けていたということです。まるで人が家畜を飼うために畜舎を建てるのと同じですね。 分布域は本州です。 写真は上・中 2024/08/07志田原 |
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