トップページへ  チョウ・ガ・トンボ類へ 甲虫・バッタ類へ  ハチ・ハエ・カメムシ類へ

中型のチョウ。雄の表(写真1段目)はヒョウ柄の模様。前ばねは裏も表と似ていますが,後ばねの裏は白と黄土色の混じった特徴的な模様になります(2段目)。雌(3段目)の前翅の表では翅の先が黒くなり,その中に白い帯が入ります。これがツマグロ(褄黒)の名前の由来です。

関東以南の本州,四国,九州,沖縄に分布しており,平地〜丘陵地の明るい草地に生息しています。近年北へ分布を広げつつあるそうです。

広島県では沿岸部から中国山地まで分布しますが,中国山地には少ないようです。

瀬戸町では市街地から彦山まで全域で確認できます。

幼虫(4段目左)はパンジーやニオイスミレなど栽培種のスミレ類を好んで食べます。在来種では,タチツボスミレ,スミレなどを利用します。

成虫は各種の花を訪れ,蜜を吸います。

蛹を見つけました(4段目右)。自宅で自転車が倒れないように柱にとめていたベルトについていましたが,体表に金属光沢のある点が並んでいるのを見て,その美しさにびっくりしました。

広島県の内陸部では5月上旬〜10月上旬頃まで,年3回発生すると言われます。

写真は
1,2段目2013/06/16彦山
3段目2011/08/17高浦
4段目左2025/06/09高浦
右2025/06/08高浦
     
   

ツマグロヒョウモン         

タテハチョウ科